今日の欅坂46有明ワンマン放送で見てほしいTAKAHIRO先生のかわいい振り付け3選
欅坂の躍進の鍵を探るうえでTAKAHIRO先生の振付が欠かせないことは、何度も語られてきた。バラエティ番組でも取り上げられるほど「サイレントマジョリティー」の振付の衝撃は強く、「二人セゾン」もその世界観を緻密に描いた振付で話題になった。
さて今日、2月25日(土)20:00からAbemaTVで、12月25日に有明コロシアムで行われた欅坂46の初ワンマンLIVEの完全版が放送される。スマホかPCがあれば、面倒な登録もなしに、だれでもタダで見れる。これは見るしかない。かっこいいダンスの欅坂46が見たいなら、最初の10分でいいから見て欲しい。(AbemaTVの差し金ではないです♡)
「大人は信じてくれない」「語るなら未来を」というクールなカップリング曲から始まるこのLIVE。アイドルらしからぬ必要最低限に抑えられたステージ照明が、クールなダンスを際立たせる。2曲をつなぐのはこのLIVEのために作られたDANCETRACK。完全オリジナルのダンスに特化されたパフォーマンス。顔の表情を捉えることすらままらないステージ上の彼女たちが、その身ひとつで存在感を放つ。DANCETRACKの最後、ソロで踊る平手は、やはり、圧倒的だ。
でも、ちょっと待った。かっこいいだけじゃない。TAKAHIRO先生が振付してくれているのは、かっこいい曲だけじゃない!かわいい曲だって振付してくれている!そのなかでもお気に入りの振付の曲を、それぞれのシングルのカップリングから全部で3曲紹介したい。(ネタバレが嫌な人もいると思うので、有明LIVE以外のパフォ―マンスから画像引用します。)
リア充の茶番劇「手を繋いで帰ろうか」
1stシングルのからは、「手を繋いで帰ろうか」。
この曲の振り付けは、彼女役守屋と彼氏役菅井をメインに、壮大な痴話喧嘩を見せてくる振付になっている。
この曲の歌詞にはまだお付き合いを公言していないカップルが出てくる。付き合ってるとは知らずに冷やかしてくる男友達や、彼らに対し煮え切らない彼氏くんに、彼女が怒ったり泣いちゃったりする。焦った彼氏くんがご機嫌取りに奔走し、最終的に気が大きくなっちゃって提案する「キスしよう!」という仲直り方法は青春ど真ん中である。知ってたよ、仲直りするの知ってた。
中盤ではメンバーが彼女側、彼氏側と二手に別れて応酬する振付もある。間奏からは、プンスカ彼女守屋と、オロオロ彼氏菅井様の二人だけの世界になる。どうにか仲を取りもとうと、菅井は追いかけ、守屋はその手を振り払う。全身を使って繰り広げられる痴話喧嘩は、まさに劇を見ているかのよう。完全に二人劇である。育ちの良さと優しさがにじみ出る菅井様も、圧倒的彼女面がすごい守屋も、どちらもかわいくてしかたない。有明コロシアムでは会場全体つかってスケールの大きな痴話喧嘩鬼ごっこをしてるとかしてないとか。
特に好きなのは、終盤、守屋が転んでそれに手を差し伸べる菅井様というシーン。(これでも分かりやすい写真さがしたんです許してください笑)
倒れる守屋を支える理佐、愛佳、オダナナ、ふーちゃんの優しい顔が好きすぎて、4人の表情をこの目で直接見るまでは、どんなことがあろうとオタ卒できない。守屋菅井が圧倒的に目立つ振付だけど、それを支えているメンバーがいるんだね。(わあ、欅っぽい)
とびきり可愛くて切ない「青空が違う」
2ndシングルからは、渡辺渡邉志田菅井守屋の5人が歌う「青空が違う」。
なんと言ってもこの曲の振付はとびきりキュート。キュートな女の子がキュートな振付で踊るので、あまりのキュートさにおぼれそうになる。
この曲の主人公は遠距離恋愛中の彼女さん。都会で夢追い中の彼氏さんに久々に電話したら、ずっと咳しているもんだから心配になっちゃって、連絡もなしに田舎から彼のアパートにひまわりの種持って押しかけちゃう、そんな歌。すごい行動力。愛が若い。
激しい動きの少ないかわいらしい振付は、メンバーの可愛さをより一層際立たせてくれる。ぴょこぴょこ飛んだり、ふりふり揺れたりする。かと思えば、切なげに空を見ながらゆっくり腕を伸ばしたり、畳んだりする。
ラストサビ前、ひまわりの種を持ってきた宣言をしたあと、5人が背中合わせに輪を作る場面がある。キラキラと流れるようなピアノの旋律に合わせ、てとてとと後ろ向きに移動した5人が寄り添う。かわいいすぎ。べリカが遅れずにちゃんと輪に入れるか毎回心配しちゃうんだけど、さあ、有明ではどうでしょう。
曲の始まりと終わりの、カバンを肩にかけるような振付も、TAKAHIRO先生らしく曲の世界観から作られた振付。見逃すべからず。
一緒にジャンプしたくなる「誰よりも高く跳べ!」
3rdシングルからはひらがなけやきこと、けやき坂46の「誰よりも高く跳べ!」。
この曲はそれまでの欅にありそうでなかった前向きなメッセージソング。とはいえ、暑苦しさはなく、メロディもアレンジも秀逸で、曲だけでも聞いてほしい。本当に良い曲。
比較的シンプルな振付だけど、躍動感にあふれていて、思わず一緒に踊りたくなってしまう。現場も超盛り上がる。題名にあるように、ジャンプする振りが印象的。そこで一緒にサイリウム掲げたりなんかできたら一体感MAX。ほんとに楽しい。
先述した2曲にはないダンスシーンありのMVがあるので予習するとより楽しめるはず。
とりあえずサビの
誰よりも高く跳べ
サビ中盤の
あの柵を超えろ
サビ後半の
気持ちからTAKE OFF!
1,2,3でTAKE OFF!
あたりのタイミングを覚えて手を上げてみてはどうでしょう!(多いな!)きっと100倍楽しい!!
有明では、間奏がアレンジされ、ひらがなけやきのメンバー全員のソロダンスが入るので、そこも見どころでっせ。
ダンスだけじゃなく、ライブ当日はクリスマスだったこともあり、クリスマス仕様の衣装も楽しめる!菅井様の涙のスピーチが聴ける!W-KEYAKIZAの詩初披露も楽しめる!
さあみんなで見ましょ、20時から。
じぶんヒストリーを聞いている志田愛佳の顔を集めてみた
欅坂46の「欅って、かけない?」という番組内で、誕生月のメンバーが自分の人生を振り返る『じぶんヒストリー』のコーナー。
話を聞く志田愛佳の表情がなんとも個性的なので、集めてみた。ただそれだけ。
自然体の志田愛佳が愛しいだけ。
長沢くん回の志田
3人でよそ見。
虹花回の志田
「笑って~」って言ってあげたさ。
あおいたん回の志田
アゴのラインのスタイリッシュさ。(これしかキャプがなかった)
べリカ回の志田
優しく笑っている。
オダナナ回の志田
優しく笑っている(Part2) 。(守屋ごめん)(土生ちゃんもごめん)
てち回の志田
真剣な眼差しである。(守屋ごめんって)
土生ちゃん回の志田
鋭さ
理佐回の志田
鋭さのなかの優しさ
ねる回の志田
少し虚ろ。
ゆいぽん回の志田
わ、笑って~(ついに言ってしまった)
みいちゃん回の志田
はいそこ、ちゃんと聞いて
さとし回の志田
なぁにヘラヘラしてんだ、ちゃんと聞いて
菅井様回の志田
だから、ヘラヘラしないの。ちゃんと聞いて
志田愛佳回の志田
18歳の抱負
「まだ大人じゃないので、たくさん怒られたいと思います」
志田のそういうみずみずしい感性好きだよ
『青空が違う』の守屋茜はひと味違う
11月12日に放送されたテレ朝夏祭りSUMMERSTATION2016の欅坂46のステージの様子。守屋茜が無双してた。あかねんに惚れた。惚れました。
欅坂46がステージパフォーマンスをした8月20日は、記念すべき欅坂結成一周年の前日。しかも特設されたステージの立地は、グループ名の由来にもなったけやき坂の隣のときた。当然、舞台に立つメンバー21人に気合が入る。その中でも守屋茜は特に存在感を放っていた。(推しフィルターと言われようと、私は彼女から目が離せなかった)
特に、『青空が違う』の守屋さん超良かった。表情の作り方が断トツ。
一つ前の曲『手を繋いで帰ろうか』では、キュートでちょっと不機嫌な面倒くさい彼女役をする守屋さん。普段からバラエティーで見せてくれる豊かな表情はステージ上でよく映える。色白な肌はよくライトを反射する。曲が終わり暗転したまま、クルクルとしたこれまたかわいいイントロが流れる。『青空が違う』だ。かわいらしい前奏のあとはちょっぴり切ないメロディーが聞こえ始める。では、『青空が違う』はどういう曲なのか。ざっくり説明するとこんな感じ。
青空が違うは、都会で夢追う遠距離の彼氏と久々に電話したら、咳ばっかで心配になり、何も言わず押しかけたは良いものの「遠くで暮らさなきゃいけないほど、夢はそんなに大事ですか?」とは言えずに、「本当は一緒に帰ってほしいけど夢は絶対叶えてほしい」ので、ひまわりの種を置いてくる歌(最後)— めんでる (@mndl34) 2016年11月15日
本当かどうかは自分で聞いて、確かめてほしい。改めて端的に説明すると、遠距離恋愛中の夢を追いかける彼に対して、さみしさをぶつけたいけど、でも夢も叶えて欲しくて、…と揺れ動く少女の気持ちを歌った歌である。この曲のパフォーマンスの守屋が超良かった。
「涙溢れて止まらない」の守屋茜
どうだ、これが守屋茜だ。
パフォーマンスを見ながら、どうしてこんなに守屋さんは感情を込められるのだろうと思った。そしてすぐに気づく、守屋さんこそがこの曲に出てくる都会に出てきた”夢追い人”その人であることに。
仙台出身の同郷の身として、東京に抱く距離感とか感傷はなんとなくわかる。先日の「欅って、書けない」で欅坂46のオーディションを受けた理由を、守屋は「第二次審査が仙台であったから」と答えた。芸能界に元々興味はあったみたいだけど、欅坂46というアイドルを目指したのは、最初はなんとなくだったのかもしれない。それでも、見事合格した守屋は、アイドルとして、人が夢というようなチャンスを掴んで、現在進行形で夢を追いかけているのである。
「遠くで暮らさなきゃいけないほど夢はそんなに大事ですか?」
こんな歌詞の一節に、地元仙台の暮らしを、そこで今もなお応援してくれている大切な人たちを、守屋は思い返したのではないだろうか。
夢追い人は守屋茜自身であり、夢が叶うのを願う少女としてステージ上で歌うのも紛れもなく守屋茜である。守屋はきっと、この歌を歌いながら、そして同時に、歌われていた。
何よりグっと来たのは、間奏後、五人でゆるゆる輪を作りながら、歌うところの守屋だった。
真ん中の大型犬みたいな理佐様だってかわいらしいけれど、どうしても守屋さんに目が行ってしまう。ああ、守屋は視線の先に何を見ていたのだろう。これまでの一年間の努力と闘いの日々ですか、それとも、これからの未来ですか。夢はまだまだ未来ですか。
歌の中で最後、少女は願う。
「本当は一緒に帰ってほしけど夢を絶対叶えて欲しい」
私も願っている。守屋さんが夢を叶えることを。
ぜひ欅坂46『青空が違う』聞いてみてください。見てみてください。
重い女感が出てる菅井様も、大型犬理佐様も、やたら視線がふらふらする志田ちゃんも、ふわっふわべリカも、最高にかわいいから。
3年C組の教室で組み分け帽子はなんと叫ぶのか?
私は魔法界に憧れるがあまり、全ての人間をすぐ四種類に分けたくなる安易な人間だ。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリン。
「徳山大五郎を誰が殺したか?」の生徒たちだって分けられるはずだ。というか、3年C組を見ていたら、頭の中で組み分け帽子が叫ぶのだ。
このドラマはタイトル通り、ある朝教室にあった担任の死体発見を皮切りに、犯人探しをしていく物語。女子高生特融の残酷さや無責任さ、複雑な人間関係が描かれている。いやあ、好きですこのドラマ。ハマりました。見事にハマりました。でもって、欅ちゃんが好きになりました。
(この先ネタバレもあるので、ネタバレ嫌な人は注意してください。)
さて、組み分けの話。組み分けは長所によって分類されがちだが、短所だって組み分け理由になる。それを思い出させてくれたのが「徳山大五郎を誰が殺したか?」だった。類は友を呼ぶというように、グループごとに各寮の性質をそれぞれが備えていた。
では、分かりやすいスリザリンから見ていこう。
スリザリン
守屋茜
志田愛佳
鈴本美優
尾関梨香
織田奈々
そうです泣く子も黙る守屋軍団です。このグループの意地の悪さはえぐかった。特に菅井様の裏口入学を糾弾するシーン最高にえぐくて良かった。
このグループにはスリザリンの生徒の特徴にある狡猾さがところどころで発揮されていた。#1において守屋に耳打ちしてクラスにじゃんけんを提案させた志田は、自分で手を汚そうとしないスリザリンっぽさMAX。志田はカッターでけがをした渡邉が教室に戻ってきたときも「軽傷かよ」と吐き捨てたあたり、このグループのスリザリン感を象徴する存在だ。守屋の自分より下のクラスメイトに(グループ内でも自分より弱い鈴本尾関に)なにかと面倒なこと押しつけるところも、スリザリンの差別的な傾向に通ずるものがある。鈴本は、原田とちびっこ喧嘩を繰り広げているかとおもいきやすごい目でクラスメイトを睨んだりする。尾関は、相手の心をえぐるような茶々を入れて来る割にえぐみのある悪党になり損ねてる感がかわいい。
意地が悪いとはいえ、尾関鈴本は良識的なとこもあり、特に織田は人情もろいところがある。機知に富むところもスリザリンの一面だが、織田の人間味のある一言や探偵ごっこもクラスのいいガス抜きになっていたかもしれない。
狡猾なスリザリンだが、仲間内の結束は強い。守屋軍団はなんだかんだいつも一緒にいるし、いつだって息ぴったりだ。
続いては、心優しいこちらの寮。
ハッフルパフ
菅井友香
小林結衣
今泉由依
原田葵
小池美波
はい、菅井様率いる優等生グループ。ハッフルパフが求めるのは愚直で勤勉な生徒。学級委員を務めている菅井は見るからに優等生。菅井は裏口入学を暴かれるが、後に潔白が証明された。包容力があり、温厚な性格の生徒が多いのがハッフルパフだが、一度は退学を心に決めた菅井を引き留め、優しく受け入れたこのグループのメンバーの性格に合う。小林は口は悪いが言っていることは至極真っ当。今泉も叶えたい夢を持ち、将来への希望を言葉の端々に覗かせる。ゆいちゃんずの歌声にクラスメイトが聞き入るのもその素直な心根が声に現われいるからに違いない。原田の暴言はいつだって子どもみたいに真っ直ぐだ。「栗太郎!」という暴言かどうかすら分からない決まり文句で鈴本につっかかっても、子供扱いされ、それを否定してちびっこ喧嘩はだいたい終わる。誰も傷つけないみぃちゃんの目立たない感じも、良くも悪くも平凡な生徒が多いハッフルパフっぽい。
お次は、インテリがあつまるこの寮。
レイブンクロー
米谷奈々未
土生瑞穂
上村里菜
長沢菜々香
佐藤詩織
一応相関図では、どこのグループにも属していない、とされるこの5人。一緒にいる時間が長そうなので、一つのグループとして見ても、問題なさそう。ってことで、東大志望の米さんがいるこのグループを、知性や学力が求められるレイブンクローとしたい。土生の眼鏡もガリ勉っぽいし、休み時間とかお互いに英単語の問題出し合ってそう(イメージ)。レイブンクローはその学力の高さから、プライドや自己顕示欲も高い傾向がある。陰湿さも兼ね備えており、実はスリザリンと同じくらい品性の悪さが見られる寮だ。米谷、土生、上村の徳山携帯操作事件は、屈折した自己顕示欲を、クラスを混乱させるという形で表出させたと言える。「見たかったんだ、みんなが困っているとこ」という米さんの発言からも、クラスメイトを見下しているような印象を受ける。またクラスカースト下位に甘んじていることを己のプライドは許しておらず「なんでもかんでも押しつけて、いい気になってんじゃねえよ」と普段からは想像できない発言で土生は不満を爆発させた。保身のために仲間を見捨てる傾向があるのもレイブンクローの特徴だが、携帯操作事件で犯人とバレたときの上村の「だからやめようって言ったんだよ」から始まる仲間割れっぷりはそれにあてはまる。クラスの良心である長沢くんは友だち思いのいいやつだ。だが実は長沢くん、徹底して徳山の死体を「もぐだ」と呼んでいる。これは山形弁で『ごみ』という意味だ。長沢くんも実はちょっとヤバいのかも。
佐藤詩織、彼女の組み分けが一番悩んだ。さとしのウザったい偽善者キャラが本当の姿だとしたら、やはり正義のグリフィンドールが適しているのかも、と思わなくもない。ただ、私は個人的にいまだにさとしを信用できてない。たぶん私もさとしにねるさんみたいな目を向けちゃうし、志田さんみたい「おいおいだれか止めろよ」って言っちゃう。(もはや個人的な好み云々の話)。捉え方を変えれば、佐藤が偽善者的な発言を続けられるのは、そんな自分が好きという自己傾倒とも、歪んだプライドともとれる。自分が書いた文化祭の看板の大きさは自己顕示欲に比例しているのだろうと思っている。完成した看板を前に微笑む姿は狂気的で印象に残った。まあでも、ほら、組み分けしてもその寮にぴったり性格の合う生徒ばかりでもないから(言い訳)。例外はいつだってつきものだし(言い訳2)。個人的直観で佐藤はレイブンクローに入れたいと思います。
最後はお待ちかね、勇猛果敢なこの寮で締めよう。
グリフィンドール
平手友梨奈
渡邉理佐
石森虹花
齋藤冬優花
長濱ねる
渡辺梨加
平手探偵と渡邉派とねるとベリカ、グリフィンドール。この寮を表すキーワードは勇気と信念だ。この6人は各々が行動という形で勇気を示していたように思う。信念を持ち、簡単に曲げないのがグリフィンドールの特徴。「犯人をしょっぴきたい」と、時に自分を危険にさらしてまで犯人を暴こうとし続けた平手はまさにそれを体現していた。ただし、それゆえ傲慢になることもあり、途中クラス全体から疑いの視線が平手に向けられたのも、平手のワンマンな傲慢さが一つの理由であると言える。
長濱は終始疑われる存在でありながら、冷静な判断をクラス全員に求め続けた。自分を疑ったこともある平手に校長の追求の手が及んだときも、火災報知器を鳴らして注意を逸らすなど、あくまで公平公正な裁きを求めていた。長濱は複雑化しギスギスしていくクラスにも「私は真実を知りたいだけ」といたって落ち着いていた。
石森が殺人動機を持つ長濱を犯人としてクラス全員な前で責め立てたのも彼女なりの正義感と勇気に基づいた行動だったに違いない。やり方としては賢い方法ではなかった。石森は個人的な渡邉への想いに振り回されすぎた。石森カッター事件は渡邉を自分が守りたい、守られたいというあまりに自己中心的な正義をふりかざした結果だった。グリフィンドールは失敗しないことではなく、失敗から何を学び次に活かすかに重きを置く。己の至らなさを自覚し、よりよい人間になるために更生の意味を込めてこの寮に入れられる生徒もおり、石森はそういう理由でグリフィンドールとなったとすれば辻褄が合う。事実、きちんと謝り、その後は渡邉とも長濱とも仲良くしている。
騎士道を尊ぶのもグリフィンドールの特徴の一つだが、もう渡邉なんて完全に長濱の騎士である。彼女の勇気はカッターなんて怖くない。「やっててもいい、それでも私はねるを守る」。彼女の守りたいものは、たとえ事実がどうであれ変わらないのだ。
斎藤はもう説明いらないでしょ。彼女こそ真のグリフィンドール生でしょ。長濱に聞きたいこと言いだせない石森の代わりに切り込むふーちゃんもさ、ピンチで「しゃ!」って潔く死体担ぐふーちゃんもさ、クラスの喧嘩止めるふーちゃんもさ(マジで理不尽に菅井に叩かれてるのには笑った)、渡邉石森に半泣きで仲直りの握手させようとふーちゃんもさ、文化祭前日に差し入れにパン買って来てくれるふーちゃんもさ、もうどれも男前すぎていいヤツすぎて惚れるじゃんかよ(私が)。斎藤は3年C組の勇気と正義と信念のヒーローだった。彼女がいなかったらこのクラスなんて、とっくのとっくに崩壊していたはずだ。
さて、最後。問題は渡辺梨加である。
「楽しくなると思ったから」で始まる彼女の告白。長濱の登校再開や菅井の裏口潔白証明を引き合いに「死体が出てきて、自分の殻を破れた気がしない?」と自分の行動を正当化しようとするが、本当の理由はまぎれもなく自分のためだった。そしてそれを彼女は重々自覚していた。自分の居場所を作るために、自分の存在に気づいてもらうために、彼女はナイフを死体に突き立てたのだ。そうすることしか、彼女にはできなかった。もしかすると、死んだ徳山に彼女は自分を重ねていたのかもしれない。教室のなかで誰にも見えていない自分は、もはや死んだも同然だった。彼女は死んだ徳山にナイフを刺すことで、死体同然だった自分を殺したのだ。誰にも見えていない自分という存在が見えるようになってくれたらと、彼女は握ったナイフに願ったはずだ。
そして、彼女にも彼女なりの信念があった。”楽しかった”犯人探しの日々と引き換えに、自分が全ての責任を負おうと決めていたのだ。死んだも同然の自分にナイフで終止符を打ったことは彼女だけの秘密だった。残りの人生の全てを賭けて、存在証明のために徳山にナイフを振り下ろしたその決意は、彼女なりの勇気と呼んであげてもいいのかも知れない。
だから、べリカの頭の上で組み分け帽子は、…いや、私は、叫びたい。
グリフィンドォォォール!!!!
絶滅黒髪少女かなきちに心奪われたあの日
かなきちこと門脇佳奈子が2月29日の劇場をもってNMB48を卒業した。
彼女は、私にとって後にも先にもただ一人、歌番組で一目惚れしたのアイドルだった。
一応言っておくと、私は見た目だけというよりかは、その子のキャラやストーリーも含めて好きになるタイプのオタクだったりする。だから、歌番組で「かわいい子いるな~」くらいのことは思うけど、そのあとバラエティなどでキャラが出たときに好きになる。(DDなのでどんなキャラでもだいたい好きになる)
1stシングル「絶滅黒髪少女」でアイドルを見た
2011年7月18日。HEY!HEY!HEY!3時間スペシャルを見ていた。Notyet目当てだった。
そこにNMB48もいた。彼女たちはまだ2回目のテレビ出演で、私はその時初めてNMB48を見た。
最初はぼーっと眺めていた。ギラギラしてるなあと思った。結成したてのグループにありがちな下剋上の雰囲気だったり、関西女性の気の強さからくる勢いだったりが画面から溢れていた。
「シュワシュワ 石鹸の泡みたい 白いさざ波」
このとき画面に映った女の子。希望しか見ていないような、ラムネ瓶に入ってるビー玉のようなキラキラした瞳。
まさに”君はどこの誰なの”状態で、彼女は”はっとする清純”そのものだった。
完全に一目惚れした。後にも先にもこんな子は彼女だけだった。アイドルを見たと思った。
すぐにその子の名前を調べた。門脇佳奈子。
もちろんそのあとの(本当の)釣り師だったり、船舶免許取得へのがんばりだったりを見てどんどん好きになっていった。
DDが災いして沢山いる大好きな子たちの一人のままだったことは、たぶん本人にとってうれしくないだろうけど、それでも、『これがアイドルか!』と一瞬で思わせてくれたのはかなきちだけだった。
いつかそのことをちゃんと本人に伝えたいと思っていた。
卒業発表、それから
NMB48の5周年記念コンサート。はるちゃんとのコンビの代表曲である「なんでやねん、アイドル」でかなきちは卒業発表した。かなきちらしい明るい発表だった。
卒業してしまう度に現れる慣れないさみしさと同時に、伝えなければという使命感があった。あまり現場に行くタイプではないのだが、当時再販していたドリアン少年の個握をとって彼女に会いに行った。
限られた時間のなかで、かなきちにあの時の一目惚れを伝えた。
彼女は「えーうそ!めっちゃ昔やん!!」って明るく笑ってくれた。
そう、それはもう昔のはなし。今更言われたって…って思われてもおかしくないはなし。でも、どうしても伝えなきゃいけない気がしてた。
かなきちがアイドルに絶望したわけでも、アイドルが嫌になったわけでも、なにかを諦めたわけでもないことは分かってる。
アイドルとしての彼女が確かにそこにいたこと。
彼女の笑顔に一瞬で心をまるごと奪われた人がいたこと。
彼女の透明な瞳を見て「アイドルっていいな」って理屈なしに心の底から思えた人がいたこと。
なにより、そのエネルギーの発生源は、まぎれもなく門脇佳奈子という一人の少女だったこと。
かなきちにはそういう”才能”が間違いなくあるんだよって伝えたかった。
伝わったかどうかわからない。いやもう、伝わらなくてもいい。
ただ伝えたかった。アイドルを卒業する彼女へのオタクとしての最後のエゴに過ぎない。
もっとちゃんと一心にかなきちを応援していた人たちの声だけをかなきちは聞けばいい。
おそらく誰も覚えていないであろう絶滅黒髪少女のキャッチコピーがある。
『黒髪命、清純はいつだって一生懸命。』
ああ、かなきちはいつだって一生懸命だった。
そして、きっと、これからも。
かなきちは昨日、NMB48を、アイドルを卒業した。
かなきちおつかれさま、卒業おめでとう。
[画像参考URL]
NGT48山田野絵がなんとなく気になる3つの理由
誕生間もないNGT48。
さしきた合戦を見ながら、強烈な個性の持ち主ばかりだなあと思う。
というか、”宇宙人がいっぱい…”くらいの印象だったりする。
なんていうか、大体のアイドルは名前が知られて、自撮りとかグラビアなどの外見から入って、「実は変人でしたー!」みたいなパターンが多い。
なのに、NGT48は公式Twitterやテレビなど、動画で初見することが多いせいか「なにこの子…大丈夫なの?…」ってなってしまう。
しかもそういう子が一人じゃなくゴロゴロいる。名前より先に"ヤバい子"と覚える。
宇宙人ばかりいる。
そのなかでも比較的分かりすい個性を発揮している宇宙人は山田野絵で、彼女のことがなんとなく気になるので、ちょっと書いてみる。
さしきた合戦#3に大体彼女の魅力は詰まってる(適当)
1.顔がおもしろい
何回も指原さんがいじるくらい、なんか面白い顔をしている。
決してブスではないんだと思う。たしかに笑った顔は朝長美緒に似てるとこもある。
いやでもなんか、笑っちゃう顔。しかもそれをいじられても笑って返しているスーパーポジティブハート。
アイドルにありがちな裏では気にしてるんだろうな…みたいな影が全くない。たぶん底抜けに明るい子なんだろう。
そりゃあバラエティ的には使いやすくて、指原さんも何度も振るわけだ。
2.うるさい
うるさい。声が大きい。
真冬に半そで短パンで大声で遊んでいた幼少期に喉をつぶして以来のハスキーボイス(悲しそうにこのエピソードを話す彼女には笑ってしまう)でガヤを入れたかと思えば、器用に綺麗な悲鳴も出せる。
基本的にいつでも声が大きい。握手会でも声が大きいらしい。
声の大きさはまだテレビ慣れしてないNGT48では重宝される。が、実は山田野絵はむやみやたらに声を出しているわけではない。
ちゃんとタイミングを見て声を出している。
やけに声が通るなあと思ってさしきた合戦を見返したらそういうことだった。ガヤが充分に入っているところは大人しくしている。
なんだなんだ、かわいいとこあるじゃないか。
3.空気が読める
タイミングを見て大声出しているあたりにも現れてるが、空気が読める。
さしきた合戦#3で無茶ぶりで側転(ボロボロ)を披露したなつみかんに、敵ながら飛び跳ねてまで拍手を送るのはおぎゆかと山田野絵の二人。
まったくもってイイヤツらである。いじられる人はいじられてる人に優しい。この世の真理だ。
競技中の一瞬ひまになった瞬間も抜かれてもいいようにアピールする山田野絵。
なんのアピールなのかは到底理解できない。
こんなところにも宇宙人としての片鱗が見える。
みんな喜ぶだけじゃ画が持たないと思ったのか、素直に疲れを隠さない山田野絵。
(たぶんそこまで考えてない)
続いてNGT48の勝利が決まりみんながカメラにこれみよがしにアピールするなか、一歩下がった所で見守る山田野絵。
そこは出てもいいんじゃないのかな?笑
とまあ、ちゃんと周りを見て誰もいない立ち位置に立とうとする山田野絵は、おそらく超イイヤツなのである。
宇宙人の群れのなかの超イイヤツな宇宙人なのである。
なんか顔が面白くて、うるさくて、何気に空気を読める子がいたら、それは、山田野絵です。
以後、お見知り置きを。
M.T.に新生オールスター軍団としてのチームAの姿は捧げられるのか
やっとはじまったチームA新公演
M.T.に捧ぐ公演。
チームAにとって5年半ぶり新公演。
延期に延期を重ねて迎えた2月10日。
そういえばこの前の指ぺディアで
ヒャダインは「アイドルソングは歌い手、曲、歌詞、衣装、客席のコールまで含めた総合芸術」と語り
それに同意した指原も「初披露する曲はお客さんの前で披露して初めて完成する」みたいなこと言ってて
なるほどなあ、と思ったわけです。
この公演の真価はあと何度か披露されてから、問われるのでしょう。
だって、”初日”というだけで、精神的にも身体的にもモチベーションを合わせやすいし、なんかドラマチックだし、なにやっても新鮮だし。
だから今の段階で公演の中身についてどうこう言うつもりはなくて。
ただ、チームAには期待したいって話なんです。
オールスター軍団ことチームAの復活

頻繁に行われる組閣でその色が薄くなりつつあるとはいえ、チームにはそれぞれ色があります。
チームKは体育会系、チームBはアイドル性、
そしてチームAはオールスターの銀河系軍団。
新公演を見ながら、やっぱり、チームAにはオールスター軍団であってほしいと願ってしまいました。
いや、きっと新たなオールスター軍団になってくれる予感がしたのです。
小嶋さんぱるると言った超選抜様もさることながら、総監督ゆいはんもいる。
ビジュアル担当の代名詞あんにん、次期エース候補と呼ばれ続けてるなーにゃ、最近推されつつある谷口めぐ。
でもって、これまた推されてるヤバいやつみゃお、加えてちよりまーちゅんしーちゃんこまりことMC要員にもこと欠かない。
あれ、これ、オールスター軍団になれるんじゃない?
少なくともそのポテンシャルはあるんじゃなかなーって楽観的に考えてます。
もちろんまだまだです。これからです。
でもそのこれからが、楽しみです。
存在感を見せつけた兼任メン
オールスターチームAの全盛期になくて、いまあるものの一つが兼任制度。
いまやシングルのセンターを務めるまでにもなった博多のさくらたん
ギラギラしている難波っ子のなかでも一層ギラギラしているみるるん
ふとりともさすがと言ったところの存在感だったように思います。
この二人の兼任で、チームAメンが得られるものは小さくないはずです。
新公演でチームAはどんなオールスター軍団に変貌を遂げるのでしょうか